旧古河庭園のバラと渋沢栄一ゆかりの飛鳥山の紫陽花を訪ねるツアー

6月7日(金)・8日(土)に旧古河庭園と飛鳥山をガイドしました。参加者は2日間で35名。7日は小雨の降る中スタートし、途中かなりの雨に見舞われましたが皆さんケガもなく無事に終了することができました。8日も曇りと今回は天候に恵まれませんでしたが紫陽花は雨に似合う、かとも思いました。

旧古河庭園で「古河家」とイギリス人のジョサイア・コンドルの設計による「建物」について詳しく話しています。庭園も竣工当時の姿を保存していて、貴重な事例として国の名勝に指定されています。

 馬車道にある崩れ石積みの石垣

自然石を方向を変えて組み合わせて積む方法で、地震などに強い石垣です。

 裏千家の兜門を模して造られている庭門

 庭園の中の渓流についての説明風景

 

京都の庭師、小川治兵衛(おがわじへえ)が作庭した日本庭園には花菖蒲や梅林、枯滝、見晴台、池には中島があり大滝という滝も造られています。洋風庭園には約100種類・200株のバラが植えられています。

旧古河庭園を後にして次は

平塚神社➡滝野川公園➡独立行政法人国立印刷局東京工場➡西ヶ原一里塚➡七社神社➡渋沢栄一邸宅跡(晩香廬・青淵文庫)➡渋沢史料館➡飛鳥山公園と廻りました。

 平塚神社縁起絵巻を使って案内

平塚神社の前で♪

  

神社に咲いていた紫陽花とドラマにも登場している和菓子屋さんの平塚亭です。

 滝野川公園で縄文時代から現代までの話

ここは縄文時代から人が住んでいました。飛鳥時代から平安時代かけて武蔵国豊島郡の役所である「豊島郡衙」があったところです。この奥の方に、明治時代、農商務省農事試験場が創設され日本の近代農業技術研究が行われました。現在は防災公園の役割を担っています。

 

独立行政法人国立印刷局 東京工場です。全国に六つの工場がある内の一つです。「見学会に来たら、お土産に“刷りたての一万円札”がもらえるといいのにね」という声があがりました。

 七社神社です

 茅の輪くぐりです

茅輪くぐりは「水無月の夏越の祓へする人は千歳の命延ぶというなり」という古歌を唱えつつ、左まわり・右まわり・左まわりと、八の字を書くように三度くぐり抜るお祓いの仕方です。

新一万円札の肖像に選ばれ注目を浴びている、渋沢史料館前での説明風景です。史料館には渋沢栄一の生涯と近代日本経済の基礎をつくるなど数々の実績を残した資料が展示してあります。今回は外からのご案内でした。

 旧渋沢庭園の中の晩香盧です

1917年に栄一の喜寿を祝って現在の清水建設が贈った洋風茶室です。丈夫な栗材でつくられていて、調度品や家具に設計者の心遣いがみられます。

青淵文庫は書庫として建設されました。ステンドグラスや装飾タイルがきれいです。内部には渋沢史料館の入場券で晩香盧と共に入れます。

 飛鳥山碑。何と書いてあるのでしょう?

八代将軍、徳川吉宗が江戸の人々の行楽のために飛鳥山に桜を植えたので、桜の名所になりました。お花見はたいへん賑やかだったようです。

飛鳥山碑は吉宗自らの業績を讃えて建てました。碑文はとても難解で、当時のお花見客もほとんど読めなかったそうです。

 

 

飛鳥の小径で、解散です。

ゆっくりと約50種、1300株の紫陽花を楽しんで帰ってください。