2025年6月5日(木)13:30 ~ 15:30
主なコース:大手門(集合)⇒ 百人番所 ⇒ 大番所 ⇒ 富士見櫓 ⇒ 本丸休憩所 ⇒ 汐見坂 ⇒ 雑木林 ⇒ 二の丸庭園・ハナショウブ ⇒ 同心番所 ⇒ 三の丸尚蔵館前(解散)
今日は20名様を2班編成でご案内しました。晴天に恵まれ、楽しく緑の中を散策できました。花菖蒲も見ごろで素晴らしかったです。
大手門
江戸城の入り口は大手門。荷物検査を受けて、この門を入った所は江戸城三の丸の地域でした。 工事中の「三の丸尚蔵館」の脇を通り、皇宮警察の武道場「済寧間」を左手に見ながら二の丸に向かいました。
百人番所前
ここは将軍の跡継ぎのいる二の丸御殿や政治の中心の本丸などにつながる重要な場所。甲賀・伊賀などの鉄砲隊が24時間体制で警備をしている百人番所に到着。お客様は百人番所の姿や周りの石垣の大きさに感心していました。
古品種果樹園
中之門からの長い坂を登ると本丸に到着します。本丸の建物は幕末に火事で焼失し明治以降も瓦礫の状態だった場所です。現在、この場所の中央には広い芝生広場があり、入り口脇には江戸時代の果樹のある古品種果樹園があります。広場と果樹園を見ながら富士見櫓へと向かいました。
芝生広場の午砲台跡
松の大廊下を抜けて、茶畑・バラ園から芝生広場を横切って本丸休憩所へ。芝生広場には、明治時代以降、正午に時間を告げる大砲がありました。午砲台跡を見ながら天守台模型の見学へ。
天守閣模型
この模型は三代将軍 徳川家光の造った寛永の天守閣の 1/30 の模型です。
天守閣は明暦の大火で焼失しました。
天守台
芝生広場を奥に進むと天守台が現れます。これは明暦の大火で焼失した天守閣の再建途中の土台の石垣です。加賀前田藩が建設しましたが、幕府の政策が変更になり、工事が延期になった状態が続いています。ここに近づくと土台の大きさから天守閣の大きさが想像できます。
汐見坂

本丸から二の丸にもどる汐見坂の石垣は変化に富んでいます。ここで石垣の説明。お客様は江戸時代の技術に感心していました。
雑木林
二の丸の雑木林は昭和天皇のご発案で、武蔵野の雑木林を復元した場所です。木々につけてある樹名板は上皇・上皇后様がポケットマネーでつけました。涼しい緑陰を通り、都道府県の木を横目で見ながら二の丸庭園へ向かいました。
ヒレナガ錦鯉
二の丸庭園の池には、インドネシアの尾長鯉と日本の錦鯉の交配種のヒレナガ錦鯉が優雅に泳いでいました。その優雅な姿に見とれるお客様もいました。
菖蒲田のハナショウブ
二の丸庭園の菖蒲田にある84種124株のハナショウブは、見ごろを迎えていました。お客様はあちこちで美しい花を見て大満足。喜んでいただくお客様の姿にガイドも大満足でした。
巣鴨の植木屋「保坂四郎左衛門」は本丸で使う菊の苗を納めていました。
また、染井村(今の駒込の一部)の植木職人「伊藤伊兵衛政武」は八代将軍「徳川吉宗」の植物アドバイザーでした。
江戸城と巣鴨・駒込の植木屋の関係を踏まえた新企画『皇居東御苑の散策』ツアーを実施しました。
皆様のご協力により、時間通りに終わることができました。ありがとうございました。